2 不人気な内臓 大腸からの警告がやってきた

 

冒頭にも書きましたが、大腸がんがびっくりするスピードで増加しているようです。
いくつかの資料を並べてみます。

  • 1990年5万3千人が2015年には男女ともトップの病気に(約20万人に)
  • 急増するガン 大腸がん。2005年4万人が亡くなる。とりわけ女性は増加が顕著。予想では、2015年に男女とも大腸がんがトップになることが確実視されている。
  • 126万1千人死亡/出生105万7千人(厚生労働省2011年人口動態統計の年間推計
  • 一般診療医療費 最大値(厚生労働省資料 平成21年度国民医療費の概況より)
    65歳未満・・・「新生物」1兆4164億円(12.3%)
    65歳以上・・・「循環器系の疾患」4兆1796億円(27.4%)
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    消費税5%増税で13兆(税収見込み)と考えると、ものすごいお金が医療に使われていることがわかります。ちなみに、循環器系の疾患とは、血管、心臓の病気です。

     

    三大死亡率(2011年)


    順 位 病気種別 患者数
    1位 悪性新生物(ガン) 38万8千
    2位 心疾患(心臓病) 19万8千
    3位 脳血管疾患 12万6千
    ※平成2年(1990年)から順位変わらず。
    昭和55年(1980年)は脳血管疾患が1位
     
     

    部位別がん 死亡率 (人口10万人当たり、2009年)


    性 別 死亡要因順
    男性 ①肺がん ②胃がん ③大腸がん ④肝臓がん
    女性 ①大腸がん(急増) ②肺がん ③胃がん ④乳がん

     

    圧倒的に癌がトップであり、部位別では女性が大腸がんがトップ。男性の肺がんは、タバコが原因かもしれませんが、これも2015年には大腸がんに置き換わるとされています。


    なぜ大腸がんなのでしょうか?専門医の書いた記事を見てみましょう。

     

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