オリーブの花とエキストラバージンオリーブオイル

オリーブに花が咲く季節がやってきた。オリーブの花1 小豆島のオリーブを取り扱って、今年で4年目。

既に昨年12月収穫したオイルは、完売してしまいましたが、早くも来年のご注文を頂いており、うれしい次第です。

しかし、果実というのは面白い。コーヒーは果肉を棄て、中の種を生かす。オリーブは砕いて攪拌し、果肉を絞る。

本人達は、子孫を残すべく、花を咲かせ、それが結実して初めて実になるのだけれど、元気が良すぎるときは子孫を残さない

オリーブの花粉2つまり実がなりにくい。

そもそも自己受粉しにくく、異品種2対で初めて結実すると言われます。
まさに人間のカップルのごとく・・・

そして果実の採り方もわかりやすく、昔からほとんど 変わらない。

オリーブオイルは絞っただけのオリーブジュース

みかんジュースのように、精製工程を経ずして、絞るだけでオイルが取れる。品種によっては、手絞りできるものもあって、まさに自然の天然の果実だと言える。

その昔、絶世の美女 クレオパトラが日焼け防止のためにオリーブオイルを塗り、保湿のためにオリーブオイルのお風呂に入っていたという。戦士が闘い、傷ついたからだを癒すために、オリーブオイルを塗り込んだ。夜はランプに使い、葉っぱは、マラソンなどの勝者にオリーブ冠をかぶせ祝ったりもした。国連の国旗や、聖書 ノアの箱舟、ギリシャ神話には数々のオリーブ伝説がある。オリーブの花2

ずっと昔からあってそりゃカラダに良くないわけがない。オイルの中でも酸化しにくく、健康寿命UPの食品とされている。そして平和の象徴である。全て余すことなく使用される。最近はハマチや豚などのえさに葉っぱや枝が使われるようだ。

まるで日本の古き良き、鯨漁のように。海外では、鯨のオイルだけのためにペリーがやってきて、日本の鎖国をこじ開けた。採り過ぎて数が少なくなったから、世界の海に出る必要があり、補給経路を確保するためにというのが、現地の議会を動かした。今回のシロナガスクジラ問題もそうだけど、全てビジネスが背景にある。

オリーブの花粉1 話しを戻して、そんなオリーブオイルがカラダに良いのは当然で、ニーズが増えれば増えるほど、価格が高騰し、良い商売になる。そして混ぜ物も増えてくる。

一般の農家は、機械を所有しないから、そういった企業に買われる。世界の市場に出て行くから、ずるをする工程がたくさんある。

現地、特に海外の農家さんはさすがに心境的にも物理的にも難しいと思うが、絞る、詰める、輸出する、受取る、商品化するといったお客さんに渡るギリギリまで、誘惑がある。

小豆島産のうちの契約農家さんは、苗の育成から、低農薬での運用、そして手摘み、搾油と全工程をほぼ数人でこなす。だから酸度も0.1台と低く、品質が高い。その代わり、シーズンに入った農家さんの状況をあえて言葉にすると忙殺という言葉しかない。

今年予約を頂いても、11月から12月にならないと実の収穫はお預けだ。
お気に入りのパンにつけて食べるとなんともいえず、200ml(182g)のオイルが、
15回程度でなくなる。オリーブオイル予約券

今年はどうなるか楽しみである。

ちなみに、うちにあるオリーブの苗は元気すぎ?なのか、数年間は実が出来ていない。
自分が生きるのが精一杯なのだろうか...複雑な心境である。

映像は聴きづらいですが、もしもピンマイクがなかったら騒音だけで、きっと何も聞こえないだろうと言い訳しておきまする。(笑)

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