先日のUstream配信の構成です。中身よりも思いついた時に、すぐに書ける、こういう手書き作業が簡単になったことが、何よりもうれしい。PDF出力すれば、拡大してもキレイ。
人類の眼の行方
さて本題。タブレットやスマートフォンが進むにつれ、
新聞は元より、長編の小説などが読みにくくなった感がある。
映像の特徴と使いどころでも書いたが、映像でなくてもサイズと時間が関係しているのではないかと感じている。つまり、画面サイズに応じて、疲れる度合いが変わるのではということ。目の前20cm近くまで近づけるスマホやタブレットは、目のピントが非常に近く、しかも姿勢が悪い。
日経PCオンライン「スマホを見ていると目が疲れる」なら姿勢を見直そうを見てみると、
ピントを合わせる筋肉がより強く緊張とある。
一方で遠くを見ているときが一番、目に優しいらしい。
さらにブルーライトなども問題になる。私もブルーライト対応メガネを買うまでは、眼の痛みが次第に大きくなり、1時間でもタブレットを見るのが辛くなっていた。
背景黒に白文字が見やすい
それで思い出した。去年、チョーク作りで障害者を大量雇用する経営者のお話を聞くことがあった。現在はホワイトボードに駆逐されつつある黒板のメリットについて。
黒板は遠くからでも見える。ホワイトボードよりも。これは眼の特性なのかもしれないが、黒背景に白文字は確かに見えた。
しかもホワイトボードに書くマーカーは体に良くないことも言っていた。
こうやって、体に良くないが便利という矛盾を抱えながら、世の中は動いているんだと知った。ちなみにスマートフォンやタブレットの反転モードを使うと、とても疲れにくいことを確かめたからきっとそうだ。ただし、写真が反転してネガになるデメリットが...(笑)
眼がどんどん劣化していく
現代、小中学校でも7,8割が眼鏡という話も聞いた。これは相当やばい時代になるに違いない。ゲームとLINEのせいで...
年をとるとさらにピントが合わなくなるし、目の疲れは肩こりや、やる気の消失にも繋がっていく。紙と違い、疲れるから、長い文章は極力読まなくなる。頭を使わない。こうして学力が下がっていく。ソーシャルネットワーク疲れで精神的な病も社会問題化している。
そう考えるとグーグルグラスなど、メガネ型のIT機器は果たして大丈夫なんだろうかと思う。国内メーカーも両手をふさがず、メガネに映ったものを見ながら、オペレーションが出来るメリットを強調した機器を開発しているようだし。
映像屋としてのキーワード
映像屋としては、良い時代になってきたと思う一方で、インタビューを聞けばいいわけでなく、共感を産み、拡散されるようなコンテンツプロデュース力が必要な時代になったといえる。
個人的には、昔のすばらしい長編小説が中古で100円で読める良い時代を堪能している。これが活かせる時代の訪れを期待しているが、それよりも何よりも、
これからのキーワードは
こびず 良いものをキュレーションしていく
幕末の時代、尊皇攘夷派と、幕府の狭間で、微妙な立場に置かれた藩士達は、現代よりも確実に大きな不安を抱えていた。
どちらに付くか、いずれにせよ、刀の時代が終わる=負けた方は生きられるか ということを肌で感じた彼らが動じなかったのは、学問だった。
良い先生に恵まれたおかげで、現在、四書五経の中でも最高の学問とされた中庸を学んでいるが、これを朱子学やそれを発展させた儒教以上に彼らが学んでいたというから納得だ。