映像はピンからキリまで

一般的にVP(ビデオパッケージ)と言われる映像は、映像作品とも呼ばれ、撮影前にシナリオ提案を伴うものをいいます。

後付で簡易シナリオ(時間なし)

後付で簡易シナリオ(時間なし)

このシナリオ作成はプロダクションが引き合いを受けて監督が担当することも多いですが、建築物でいうところの設計図づくりであり、とても大事な工程となります。

お客様含めて、関係者全員がものづくりをしなくても、完成形を共有することで、製作後のトラブルを少なくする目的があり、ある種の契約書のようなもので、高額なCMや、やり直しできない大掛かりで大勢が関わるものには必須の工程となっています。

この方式は提案用に映像ラフを添える場合もありますが、一般的にイメージ図にナレーション(言葉)やカット毎の時間が書き込まれたEXCELやPhotoshopのようなものが多いこと経験しています。

とにかく撮影が決まる前にイメージ共有することで、見積りソースになり、クオリティや精度をあげられる一方で、建築物でいう後からトイレを広げたり、子供部屋を増やしたり、さらには2階建てにはならないので、きっちりイメージが伝わるものになっていないといけません。

つまり、この工程をいい加減にやると、やはり後戻りする可能性があるということになります。

 

プロとアマの違い

nare高品質で楽しい映像をYoutuber(ユーチューバー)が全工程を一人でやって、本人たちがその苦労は感じていると思いますが、映像のプロとアマの違いは、結局は大きな仕事=大勢が関わる仕事を数こなした経験があって、リスクもシナリオ段階で潰し、納期厳守と80点以上の仕上げをするという責任感の違いが大きいと思います。

雑誌づくりも昔はレイアウトは誌面をつくる責任者が縦の見開き左などと事前に決めてから撮影に入るので、カメラマンは使われないカットを撮る必要がなく、早く終わっていたといいます。

急がば回れという言葉の通り、後でやれるからと後に付けを回すと大変な時間のロスをしてしまうか、クオリティーが下がるきっかけになるのは、デジタルになろうと変わらないのだと思います。

 良い準備が良い仕事をつくる というのは真理・本当だと思っています。ということで、撮影後にナレーション原稿をつくったら結構大変だったという事例です。まだ道半ばです・・・(笑)

 

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