抜けの良いビジュアル 心理学?!

抜けがいいビジュアル・・・こういう表現がいいのか悪いのか解りませんが、写真でも映像でもよく聞かれる音だったりします。

これは言葉の通り、撮影対象のバック(背景)が抜けている(目がぶつかって止まらない)ことだと理解しています。

%e5%86%99%e7%9c%9f-2016-10-17-17-10-26 %e5%86%99%e7%9c%9f-2016-10-17-8-58-17そう考えると壁に貼られたポスターなんかは、抜けが悪く、空が見えるクレーンは、抜けがいいということになるのでしょう。

特に現在は、スマホ、タブレットなど30cm程度の距離での操作を強いられるため、人間は目を酷使することが多くなっていると感じています。既に小学生のクラスの7,8割は眼がねっ子になっているという話も聞きます。

紙はなくならないとしても、クレジットカード宅急便の受領サインでさえ、デジタルディスプレイにペンで書くことも増えますます目の疲れが増える一方で、はどんどん使うことが少なくなっていて、ますます想像力を低める人類の聴覚の退化を懸念しています。

 

抜けの良いビジュアルはなぜ気持ち良いのでしょうか?

%e5%86%99%e7%9c%9f-2016-10-14-22-58-17ひとつは、見る人が飽きるから、そしてこちらが本命だと思うのですが立体感(安らぎ)を得られるからだと理解しています。そもそも人が生まれたときに、写真や動画なんてものはなかったわけで、アナログである人間は、立体感のないものを見続けるようにはなっていません。

それを証拠に、スマホ、タブレットばかり見ていると、焦点が近いところばかりにいくことの筋肉の緊張からか、すごく目疲れすることがあります。さらに見続けると痛みを感じ、頭痛まで一気にいってしまいます。

遠くを見たり近くを見たりすることで、目は安らぎますし、たくさん瞬きをすることで、涙が出て、ましになります。風呂の湯気が目にいいということも体感しています。眼が乾くドライアイは、まばたきをしないで画面を凝視することが原因とされています。

だから立体感=自然の中にいるような感覚になって、なぜか落ち着くのだと思います。個人的には背景は木々のこもれみとか、緑の葉っぱや青い空がいいですね。

 もっとも、被写体以外にたくさん構図があると意図がずれることもありますから、抜けがいいから良い映像、写真とは限らず、あくまでも意識の片隅において取捨選択をすればいいと思います。

 

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