ハードウェアなど造形物が自然に囲まれ、光に照らし出されると至極美しく見える。
ひょっとすると、そこに人間にはない無機質なもの、冷徹なものを見てしまうことの違和感が、そう思わせているのかもしれない。
女性が髪をかきあげたシーンの逆光撮影は美しいが、この無機質なバスが美しいと思えたのはさては、その中で懸命に働く人がいるからではないかという結論にあたる。人の営みってやつか。
しかし、今やネット全盛期
無機質に「長距離バス」で検索すると、激安 という言葉が躍り、ユーザを次々と網にかける。東京大阪間で1,900円というものまで見つかる。
Googleの思惑とは異なり、網元はバス会社ではなく、纏めサイトを運営する楽天などトラベル会社が多く、彼らが上前をはねるから、バス運営会社は、いっそうの卸価格を強いられる。
もちろん検索性や、恩恵を受けるユーザーはありがたいのだけれど、この比較が難しいサービスの、ネット上の価格競争というものは、定期的に勃発する牛どん戦争以上に末端が疲弊する。牛どん屋ならバイトやパート。
ゲスの天ぷら
今日、ゲソの天ぷらを調べようとすると、なぜか、ゲスの極み乙女とGoogleが勧めてきたのには苦笑。イカさんも存在意義を守るのは大変だ。やがてこの用語は、フリンという意味の熟語にも、流行語大賞にもなりそうな勢いだから困ったものだ。
そして、2週連続の週刊文春で、日本で買える海外産エキストラバージンオリーブオリーブオイル(略称EVOO)の8割が偽物という記事にもびっくりした。
もちろん報道の自由だし、良くないことを正すことは、メディアの宿命だ。
しかし本当に悪いものが週刊誌や新聞などメディアで踊ることはない。やはり雑誌が売れるかどうかに偏っているし、販売に勢いがつくのであれば、とことん火に薪をくべ続けるでしょう。
いけにえ
大抵、彼らの生け贄になるのは、ネガティブ記事へのメディア抗体のない中小企業や、純情派で抵抗の術を知らなかったアイドル、突如紅白に上がってきたような歌手グループなど。スマップなど出過ぎた大御所タンコブはそうそう摘み取られることはないが、ターゲットになる人は大変だ。
買う側がいるから売る側がいる。有機栽培が良いのは解っているが、結局、汎用品を買ってしまう。
そんなことは解っているのですが、何よりも問題は、TV局と新聞社、ラジオ局が同一資本で動いていることではないかと思うのです。フリンがどうだとか、無駄な公共電波を使うなといいたい。
感染病で、喫茶店で面白おかしくしゃべる人が多すぎて、にんげんはかくも人の不幸が好きなんだと、耳栓をしてしまう。自分がやるべっきーことをしましょうよ。(自戒も含めて)