突如大雨の影響で、茨城県や栃木県、宮城県の河川が氾濫したようですね。被害にあった方々の、捜索と早い復旧を心より願っています。
天災と比較してはいけないものの、今日は、違った災害に合いそうになりました。以下、口調を変えて、回りくどく、ねちっこく表現してみます。
突然災害はやってくる
本気でドッキリかと思った。
なんたって、あと10mで着地だと思ったところから、人影がにょきっと現れたのである。
無抵抗な私に向かって、まっすぐ こちらに向かって来る人間の影。
あまりにも突然の、しかもありえない出来事だったので、何も叫べなかった。いや、心のどこかで、すぐ気づくだろうと思ったというのが正解かもしれない。
そう、エスカレーターの下りきったスペースから、女性が上がってきたのだ。平凡な日常を襲う出来事がやってきたのである。
女性はこちらの心配をよそに、ずっと下を向き、熱心にスマホを操作している。
けっして顔を一度も上げることなく、何にも疑うことなく、登りのエスカレーターと勘違いしたような動きだ。やがて私を下にぐんぐんと運ぶ同じ動力を止めてやろうのごとく、彼女は動く階段に左足をかけた。
次の瞬間、、、
身構えたが何も起こらなかった。
そう、本人も、その場の空気も、そしてエスカレーターにも変化なく、私が空想をみていて、まるで白痴の検査にそろそろ行けというお告げのように、ガタンガタンと小刻みな音だけが虚しくこだまする。
そして確かに彼女は素早い足の動きをみせ、駆け上がってきたのだった。
二歩、三歩、ほんと器用至極、上手いものだ。
貞子顔負けのテレビからでも飛び出してそうな違和感がある。
場所は、初めて入ったスポーツ高橋、跡地に入居したミナミのびっくりドンキーである。
下のベンチで座っていた女性2人もあぜんとしている。
一度でも顔を上げたら、ウッカリに気付くだろうけど、その脳みそはまったくもってスマホに集中仕切って、身体は腸のぜん動運動よろしく状態で、独立した運動をし続ける。
私との距離5m。
やはりドッキリなのか。
看板野郎はベンチの彼女たちなのか?
突如、
キューキュー!
という、音がした。
エスカレーターさえも、意志を持ち、「下りに運ぶ人間を知っているからわけわからず悩んだんだよ」との言い訳が聞こえるような、停止の仕方だった。
犯人は確かにはっと一瞬したが、やがて何もなかったかのように、速攻切り返し、何処かに去って行った。
下りきって目があったベンチ女性の一人に微笑したら、同じく返してくれた。アイコンタクトを初対面で完成させた。
まさか新手の一人どっきりで、スマホで怖がるこちらを映したとか・・・
と思いながら、国内で増加する交通事故が、自転車、自転車 運転中のスマホだったと思い出し、ドキドキした。
災害はいつもどこかで始まって悲劇を生むが、人災は止められる。