少し前に、日本でいう厚生省であるFDAが、安全とは認められない とされたトランス脂肪酸。防備録として、書き残そうと思います。
トランス脂肪酸の一人当たりの摂取量
食品安全委員会(平成22 年12 月)によると、米国(成人平均)では1日あたり5.8gも摂取、これは2.6%にもなっているようです。
これに対して日本。1日1.56gで、摂取エネルギーに占める割合は0.7%。ちなみに、ギリシャは1日1.7g(女性)、摂取エネルギーに占める割合が0.5%と日本に近い。
摂取エネルギーを調べてみました
脂質量(g)*9(kcal)/総エネルギー(kcal)=脂肪エネルギー比率(%)
たとえば男性40歳なら総エネルギー2,650kcal(39-49歳)だから
1%越えの量はどれぐらいだろう。
脂肪 g*9/2650=0.01
脂肪は 2.94g が境界ということ?!
ちなみに女性40歳は2,000kcal(39-49歳)だから
脂肪 g*9/2000=0.01
脂肪は、2.22gが境界線。
ケーキ3個(脂肪が多いものは1個)ぐらいか。
あくまでも例ですが、
ショートケーキ1個 120gとして、トランス脂肪酸0.71g(平均値)/100gだから0.852。1日3個でオーバー。ケーキバイキングならあっさりいってしまう計算。もちろん1日にスナック菓子や、マヨネーズ、ビスケットを食べたらあっさりオーバー。
※計算誤りがあったらご指摘を
食品安全委員会の見解
日本人のトランス脂肪酸の摂取量については、
平均値では、総エネルギーの 0.3%と、十分に下回っており、は1日当たりの平均的なトランス脂肪酸摂取量は、比較的少ないと結論しています。
脂肪の多い菓子類や食品の食べ過ぎなど偏った食事をしている場合の個人差は考慮されていないと条件付けはあります。
なぜ使い続けるか
硬化処理をすると酸化しにくく、目的とする温度で溶ける等、温度コントロールし易い油が出来る。
どうやって出来るか?
- 植物油の加工(油を固化させる際に出る)約59%
- 牛など反芻動物や、乳、乳製品 約25%
- 油脂を高温で加熱(過程で出る)約16%
--> %表示は、ちょっと古いデータながら2004年度食品群別摂取量。75%が天然でないトランス脂肪酸。
流行のエゴマやアマニ油を加熱してしまったら、トランス脂肪酸が出てくるので要注意!!
加熱しても酸化しにくいオレイン酸たっぷりの、本物のオリーブオイルはやはり無敵かも。もっとも加熱するより生で入れた方がいいには違いありません。
トランス脂肪酸の含有量
日本では本当に影響がないとかはさておき、抗がん剤や薬同様、油でもモルモット状態になるのは怖いので、いろんなものに入っているのは承知で、あえて一覧を探してみました。
WHO(世界保健機構)では、心血管系疾患のリスクを低減し、健康増進の目標としてトランス脂肪酸摂取量を、総エネルギー摂取量の 1%未満に抑えるよう提示しています。
- お菓子の表記によく書いている植物系油脂。100gあたり平均1.4g、最大では2.78gにもなるようです。
- よく食べるスナック菓子や米菓子は、平均0.62が最大、12.7g。
- マーガリン、ファーストブレッドは平均7、最大では13.5gにも。
- ケーキ、マヨネーズ、牛肉(内臓含む)は平均0.4g、最大1.45gにもなるようです。
- 個人的に大好きなクリームも破壊的、平均3gに対して、最大12.5gのものも。
- 食用調合油、ナタネ油等
- ショートニングなど破壊力が大きいものは、洋菓子だけでなく、マクドナルドなど外食産業の揚げ油に広く利用
- マーガリンもその半分とはいえ、菓子パンやスナック菓子にも使われているので注意
- 健康エコナ:コレステロールが増えないといわれるが、トランス脂肪酸を多く含む
アメリカ国内で販売される食品に表示義務化されていたにも関わらず、国内はいっさいなし。まぁ、癌の人へのインタビューで、医者に高価な飲む抗がん剤を勧められて、違和感があって半年でやめたらしいけれど、その後、死亡が相次ぐニュースがあって助かったと聞いたばかりだ。選択し服用するのは自分の責任。誰も助けてくれない。 |
引用.
http://www.fsc.go.jp/sonota/transfattyacids1902.html
http://www.sokensha.co.jp/products/transsan.html
http://www.transfat.org.uk/survey.html