抗生物質が腸内細菌を破壊する


昨日に引き続き
 大腸がん関連情報の忘備録。

vlcsnap-2015-05-03-00h39m26s87著者の工藤先生は、オリンパスへの内視鏡開発に深く関わり世界の最先端機器を作り上げるなど、文面だけでの判断ながら、本気の医療でとても学ぶものが多いと感じています。

そのためトピックを纏めていっています。順序や構成は多少いじっていますが意味が変わらないように気を付けています。

免疫細胞の60,70%は腸内細菌が作ると推定される

腸内を善玉菌だけにすればいいという問題ではない。サナダムシなどの寄生虫も免疫力を高め、アレルギーを起こさないなどの利点がある。さらに悪玉菌の親分 大腸菌。食中毒の原因であるが、強力な外敵菌を放逐する免疫力がある。

しかしこれらすべてのバランスをあっさり崩すものがあります。それは抗生物質

この薬の目的は菌を殺すこと。善玉、悪玉、日和見菌のみさかいなく、殺してしまいます。この結果、腸内バランスが壊れ、大腸炎など病気の引き金になっているのです。

怖いジャイアンも外敵に対しては手強い味方に変わる。や*ざ屋さんも、必要悪。世界が一つになるには、宇宙人からの侵略があればいい と同意のような気がしてなりません。

 

抗生物質の被害者は高齢者

vlcsnap-2015-05-03-00h36m22s182抗生物質で大腸の粘膜に偽膜をつくる病気を引き起こし、粘膜が壊死して脱落し、気を付けないと死に至る。

症状は発熱、激しい下痢、激しい腹痛。内視鏡検査などで偽膜性大腸炎とわかれば、特効薬はある。しかし医師によっては原因がわからないまま抗生物質を投与され、さらに症状が加速する。これ以上危険なことはない

ちなみに、WHO(世界保健機構)は抗生物質を成長促進剤としての使用を禁止することを表明しているが、畜産物や水産物を病原菌から守るために使用されることもあり要注意だ。

これを見ると知識はないものの、まさに抗生物質は原発のような危ない物質のように思えて仕方ない。周辺の良いものも悪いものも壊す。

 

大腸がんのリスク要因

いくつかある中のひとつ、高脂肪、高エネルギーの肉食中心の食事 がある。

大腸がんが多い国、地域は、北米、ヨーロッパ諸国、オーストラリア、アルゼンチンなどで伝統的に肉類、動物性脂肪大量に食べる国である。

残念なことに、日本の女性は世界一だという。もちろん大腸がん発症率のこと。ちなみに2012年のデータでは、一番多いのは青森県、その次に秋田、新潟、岩手と寒い国が続く。

本に掲載されている理由の第一は、運動不足。過剰飲酒があげられる。どこに行くのも車。寒くなると外出しない とある。これは想定だが、寒いから酒で温まることも関係しているような気がしてらなない。

 

抗生物質の影響が懸念される食材

貯蔵や加工によって生じる「ニトロソ化合物」「ヘテロサイクリックアミン」「多環芳香族炭化水素」などの発がん物質や、肉や脂肪による腸内細菌の変化などがリスクを高める。

国立がん研究センター 研究班の統計データでは、ハム、サラミ、ベーコンなど貯蔵肉と大腸がんの関連はほぼ確実という。

vlcsnap-2015-05-03-00h15m39s24男性でハム、ソーセージ含めた肉類全体摂取量が1日約140gのグループは、20gのグループの約1.4倍。女性は1日100g食べるグループが15g食べるグループの約1.5倍となった。

45-74歳の男女8万人を10年以上追跡調査したものだから信頼性が高いといえる。

以前、勉強会で習った大学の先生の添加物の話を思い出した。出来るだけソーセージなど添加物が多いものは、切れ目を入れて添加物を流しなさいと。鍋の出汁を飲むのはやめなさいと。輸送や保存に使用する添加物には法的な規制がなく、発がん性物質が懸念されているものを使ったとしても記載不要だという。

ここまでくると、知らないことはハッピーなのかもしれない(苦笑)

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