ヨシムラ というブランドを知っていますか?

学生時代、フルカウルをまとったKawasakiのZXR250ccやGSX750ccのバイクを乗り回していましたが、すっかり足を洗ってしまいました。

写真 2014-12-03 13 20 42ふと調べものの中で、Youtubeでバイクレースの映像を見てしまい、大好きだったケビンシュワンツのインタビューを見つけ、関連動画の中で、懐かしのプロジェクトXにたどり着き、思わず50分近くのフル番組を見入ってしまいました。

写真 2014-12-03 13 22 43当時、250cc用の集合管マフラーは、音の良い中回転のトルクが厚くなる、ヨシムラに変えて乗っていましたが、こんなドラマがあったとは・・・・知らず知らず、涙が出ました。

ばくち打ちでどうしようもなかった青年が、目的を見つけてがむしゃらに使命を全うする話。ホンダとの喧嘩別れや、アメリカ企業に騙され無一文になったり、再起をかけたチャレンジがミスで工場が燃えてなくなったり、普通では到底、耐えられません。

しかし、一からやり直した不屈の町工場で、奇跡が起こります。ホンダのための大会とされた記念すべきイベント 鈴鹿8時間耐久レースの第一回で、なんとプロ集団と資金が豊富に入ったホンダのワークス勢ではなく、市販のバイクを改造してチューニングを尽くしたバイク、 ヨシムラチューンが一番高い表彰台をとったのです。

家族経営という零細企業ながら、本人のゴッドハンドと家族との固い絆、類まれなる運で、世界に認められた企業 ヨシムラ。あの本田宗一郎さえも脱帽した町工場。写真 2014-12-03 13 22 53

長い苦難の道のりを超え、今がある。

相手が大企業であろうとなかろうと、信念と家族、仲間の支えがあればなんとかなると。最初からゴールを想定して、できない、無理だとあきらめていたら、何も始まらないということと、あきらめない精神がどれほどすごいパワーを生むか、まさにバイクというパワー競争で、それを知らしめてくれました。

最後にしてようやく、本人の数少ないインタビューがあり、困難に困難が来て、それを乗り越えたときの感動はなにものにも代えがたい という言葉がありましたが、まさに禅の教えそのものと思いました。99%の努力をして1%の神のご加護がある、現代にはない何かをこのビデオが教えてくれました。

そして映像は、特に本人のインタビューは何があっても、機会があるならば一度は撮るべき、そして創業時代の風景も、その当時の想い出とともに残すべきだと深く思った次第です。

映像マンは伝説をつくる役割を担っている・・・

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