えっ?! エンコード時間37分って・・・
とても待ってられないと思い、あらためてハードウェアエンコーダエンコードをやめて、自力のCPUレンダリングをしてみて、見積時間を見て驚きました。
素材は1時間34分、FULL HD 24P。設定は、ブルーレイ用に編集映像をレンダリングした際のことです。
あくまでもソフトウェアの概算見積なので、増えたり減ったりします。
それでも8時間という単位が2時間にはなりません。しかもCPUをめいいっぱい使ってそれだけの時間がかかるのですから、電気代もばかになりませんし、他の仕事が出来ないレンダリング専用になってしまいます。
つまり、いつの間にやらフルハイビジョンH.264でのハードエンコーダーに時間を節約してもらっていたことに、改めて気づかされます。intel QSVというやつですね。
実際にmp4,FHD24P,9Mbpsレンダリングしてみたら、ハイパフォーマンスモードにPCをして約30分でした。つまりうちでは1/3で出来た計算になります。PC負荷が100%でなかったことから、HDDがUSB3経由の外付けSATA2 HDDがネックになっていた可能性も大です。なのでもっと早くなる可能性はあります。まぁそれではモバイル出来ませんが。^_^
他の編集効率化
Ediusバージョンはまだ6ですが、ソフト本体による効率化も、一度知ったらやめられないものがたくさんあることを、改めて思い出しました。
今回、阿弖流為公演は、午前と午後の計2回の公演なので、収録はしたものの、編集を2回するのは、少し悩ましいところです。
一部だけ、出演者が異なるところは一部だけなので、共通部分が多くなるということです。つまり、より綺麗なオペレーションが出来た午後の公演を中心に編集し、異なるところだけをオリジナルを使う方法を思いつきました。
ネストシーケンス機能
共通部分を編集後、グループ化することもできますが、もっと便利なネストシーケンス機能があります。
以下2つの機能が可能です。
- タイムライン中のクリップの並びである「シーケンス」を、別のシーケンス上に1つのクリップのように配置して編集が可能
- シーケンスに対してエフェクトの適用可能
従来はレンダリングしてファイル化したりしていましたが、それと比べて、マスターデータからレンダリングは一度だけという効率と画質劣化抑制が可能です。
まさにこれを使えば、今回の共通部品化が可能です。修正が入っても1か所のマスターさえ修正すれば反映されます。ただし、尺が変わった場合は長短に応じて、手動で伸ばしたり縮める必要があります。
バッチエキスポートによるレンダリング
いつサポートされたか忘れましたが、かなり昔にサポートされたバッチでのレンダリング機能も便利です。in点、outを作ってレンダリングジョブとして登録すれば、まとめてレンダリングが可能。しかもジョブは終わってからも残るので、修正して再レンダリングが必要な時も、レンダリング設定をすることなしに、すぐ開始できるメリットがあります。
清水寺と阿弖流為との関係
ちなみに阿弖流為を知らない人でも、坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)という名前や、もっと知名度高い名前でいうと、京都の清水寺(きよみずでら)を知らない人はあまりいないと思います。
wikipedia「清水寺」より
坂上田村麻呂が征夷大将軍となり、東国の蝦夷(えみし、えびす、えぞ)平定を命じられ戦いに勝利し、延暦17年(798年)、田村麻呂は延鎮(もとの賢心)と協力して本堂を大規模に改築し、観音像の脇侍として地蔵菩薩と毘沙門天の像を造り、ともに祀った・・
清水寺にアテルイ、モレの顕彰碑があるとのことです。
英雄 えみし
蘇我馬子の子、蘇我蝦夷のように古代日本人の名に使われたことから、「えみし」には強くて勇敢という語感があったようです。
神武天皇によって滅ぼされた畿内の先住民への鎮魂と、民族を守る強い英雄への尊敬が今も続いていることがわかります。忠臣蔵の故郷、播州赤穂。この地で毎年のお祭りで忠臣や儀といった武士の生き様や、御上に物申す姿勢は地方の田舎侍であっても、やるべきことやるべしということを思い出させてくれます。
今回、撮影を担当させて頂いたことで、この時代の歴史が深く理解できたことに感謝です。