奈良 第66回正倉院展と大古事記展と鹿

奈良 正倉院展チケットを頂いていてなかなか行けなかった奈良国立博物館の第66回正倉院展に行ってきました。

あいにくの雨になりましたが、休日だからか、朝9時から入場可能の現地に、10分遅れて入ったにも関わらず、随分人が並んでいて、早い段階で混雑を確信しました。詳細はまた、触れられればと思います奈良 大古事記展が、古事記編纂1300年と数年が経ったにも関わらず、当時の写経や、ブツが存在していることを思うと、国の歴史と文化の形成は、こういった文化物の維持と、公開がセットになることがいかに大切か思い知らされました。

運の良いことに、近くの奈良県立美術館で、10/18から大古事記展も行われていて、まっしぐらに入りました。正倉院展への入場券を見せるとこちらは200円引きで入れたラッキーも続き、さらに特別コーナーとして、古事記の物語のダイジェスト版を、舞台の声優?3名と脚本家兼監督さんたちが、わかりやすくビジュアルとミニ寸劇が行われるという幸運に出くわしました。

50名定員でしたが、立ち見含めて、満員の小スペースで、現代の用語も混ぜながら、なかなか手の込んだ脚本で、子供も大人も楽しめる内容に仕上げており、ボランティア集団の太安万侶への親しみと、古都 奈良への愛を感じました。

imageにしても、難しいことを伝えるために、ああいう寸劇手法があるとは、勉強になりました。ビジネスも映画風のものを取り入れて社内活性化や、社外へのアピールがなされてきているものの、まだまだアニメや、寸劇といったスタイルもありだと思います。

一方で、大古事記展の地球の成り立ちを説明したCGは明らかに違和感がありました。地球儀と宇宙の映像が回転して、アダムとイブやゼウスなど様々な世界のキャラクターが登場し、いざなぎ、いざなみなどの日本神話と世界の神話の共通項を指し示していました。

画面は4Kなのかとても美しくてため息がでましたが、ワンパターンの繰り返しと、金色ギラギラで創られた神話でおなじみのキャラクターの被写体が花吹雪のように出来上がり、また崩れて、別のキャラクターになるという、無駄なトランジッションが間延びして、残念でした。ものすごい技術なのですが、あの大画面を長時間占有するには中身が少し薄い。

映像やCGの制作の現場はあらためて、知識と比例してしまうのだと、自身も深く勉強しようと心に誓いました。(もっとも、依頼者側が、閲覧者のレベルに合わせて低くしている可能性がありますが。)

image 奈良での夕暮れの鹿(まほろば)

ということで、せっかく奈良まで行ったのだからと鹿とたわむれました。(笑)
あの独特の泣き方と、エサを待つ愛くるしい顔、エサが無理とわかるとさっさとお尻を向けるタンパクさ、必死で草を食べているのが印象的でした。

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