日本の誇る漫画の神様

image日本の誇る漫画の神様といえば、手塚治虫先生だけれども、あらためてすごい人だと思う。

誕生日は今日、11/3なんですね。なにげに命日が私の誕生日の翌日。

関西での活動は、見る目がない人が多かったり、原稿を盗んで自分のものとして発行したり、要返却と書いてるのに、2割以上の確立で帰ってこなかったり、酒井七馬氏に**と、散々な目にあった同氏の関西での活動。もうあかん、関西を脱出しようとした中、東京の出版社の目に原稿がとまったことをきっかけに全国区になってゆく。

関わった人に裏話を聞くと、下火になった際、人気漫画家に嫉妬し、最後まで負けるかと最前線で原稿を書き続けた話、奥さんと初日のデートで寝てしまった話や、原稿締め切りから逃げた話など、いくつもの逸話や、豪快話が心地よく感じる。image

しかし漫画家というのは、大変な商売だとつくづく思う。
有名になるために書いて書いて書きまくって徹夜してボロボロになって・・・やっと世に出たと思ったら、忙しくなって、また書いて書いて書きまくって、腕がおかしくなっても逃げても、書かないといけない。テレビにしたいと思ってスポンサー集めに奔走して、頭を下げて、借金でボロボロになって、資産の上下が激しく、そしてまた描いて描いてと、ほんと楽が出来ない商売だと思う。

上になって口八丁で仕事する輩を見れば見るほど、上になればなるほどアゴと腰が高くなる政治家などを見れば見るほど、漫画は、本当に好きでないと出来ない商売、肉体労働なのだと思う。image

特に子供に夢を与える漫画を描き続けた手塚さんの気持ちは一環していたという。言いたいことがあっても、それをオブラートに包んで、漫画で伝える。けっして直接的に言葉にするのは漫画家ではないという話を聞いて、心底、そういう漫画の神様になるべき人だったのだと理解できる。だから話に深みがあって、未だに尊敬のまなざしをみんなが忘れないし、方向は違うかもしれないけれど、若い日本の漫画家が世界で通用できるのかもしれない。やはり最上級クラスで無欲無心で伝えられる人には、技術や環境など天が味方するようになっているんだ。

ちょっと儲かったらすぐに初心を忘れて、私物を買ったり遊び呆けてしまう中小社長とは最初から器が違う。(もちろん、そうでない人もいるのだけれども・・)image

毎日丸を描く練習をしていたという手塚さん、デジタルズームで見てみても、すごい線だと思う。

叱られるのを覚悟で、iPadで描いた冗談絵を並べてみよう。(笑)

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