言志晩録と般若心経

久々京都勉強会。読書感想「言志晩録」と般若心経を学びました。やはり空とか中、何者でもないが縁で何者にもなれるのが般若心経の真骨頂、あくまでも自身の忘備録として保存。

123 和の一字、治乱を一串す
全軍が和合しなければ、戦争のことは口にし難い(戦争はできない)。役人全体が和合しなければ、よい政治は出来ない。

<付記>
「和」について少し述べておこう、
禾(かわ)は穀物の総称、即ち食べる草の義、さらに転じて食べ物を意味する。それで和の字は口と食べ物とが、調和することを、意味する。口と食べ物が調和すれば、身体が健康を保つことになり、和が大切なことがわかる。

-->よい政治も、口と食べ物の調和。和にはとてつもなく深い意味が隠されているのですね。

医食同源、口は災いの元、まさに正しい言葉も食事も調和を取るに必要な手段だと解ります。自分自身の体の中の調和=健康であり、仲間や仕事との関係性維持に於いても同様。

個人的には、今年の目標で、多様な人種が集まる7月のオリンピックまでに、散髪屋さんの刃物の扱いを問題視し、感染症対策の大事さを世に啓発しようとしていた矢先、この新型コロナウィルスで感染症にスポットが当たって驚いています。啓発いらんやんぐらいに全国民の意識が変わった・・(笑)


p.153
125 才より量をとる
人は才能があっても、度量がなければ、、人を包容することができない。反対に度量があっても才能がなければ、事を成就することはできない。

ところで、才と量の二つを兼ね備えることができないとしたら、いっそ才能をすてて度量のある人物となりたい。

<付記>
本文の趣旨は、才能は必要な人から借りることが出来るから成り立つのであろう。「聞くは一時の恥」ともいう。

 

–>才能も度量もなければ何もできないということか。でも、才能は借りられるから、やはり度量、度胸がなければ一歩も前に進めないのだと解ります。

ということは、やはり小さなことからコツコツと。努力を惜しまず興味あるところに向かって、経験を積んでいく、突き進む。

壁にぶつかり乗り越えられなければ、才能を借りる。そして出来る人を使いながら、壁を越える。やりたい夢をさらに大きくする度量を得て、次のステップにいく。これが事の成就に繋がるんだ。

p.155
127 常と変
略)
人事に関しても、この気運の常変と同じである。だから、大きな変化のある時には、天も人も共に変化する。大賢人が世に出ることがあり、また、大悪人が出現することもある。

これは即ち変である。いつとはなく変わっていく時には、人の世にも大賢も大奸も現れない。

ーー>

大きな変化のあるときには天も人も共に変化する、大賢人が世に出ることがあり、また大悪人が出現することもある、は まさに今の時代に当てはまり、納得です。

むしろSNS時代は悪人が燻り出される気がします。IMFによる日本への消費税20%はの言及や、武漢を見捨てた中国政府、WHOトップの対応、日本の対応など、現場からの生情報との食い違いから、既にもう取り返しのつかないレベルで民衆が気付き、かつ声を上げ、小集団が纏まりつつあるという気がします。

と同時に、オリンピックへの波及も危ぶまれる中、波がない平準な時でさえ緊急時を思い、準備しなければならないと教えられた気がします。

最近のドル円の為替レート、通常108-109円で推移していたのが、ここ数日で112円までドルがあがりました。週間ベースでは2018年以来最大の下げとのことで、少し持ち直したようですが、円が他の通貨に対しても全面安になったこと、新型コロナウィルスと消費税後の市場悪化が材料になっていて、日本売りの今後を危ぶむ状況がやってきました。

観光等サービス、製造、販売と中国依存過多による脆弱な日本市場。オーバーツーリズムで悩んだのがうそのようなこの静かな京都の今を見ても不安極まりなく、やはりナショナリズムの醸成に力を尽くすべき時がきたように思えます。

ちなみに21日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要10通貨の全てに対し下落。米企業や経済の縮小兆候が見えているようです。やはり市場緩和と題してドルを刷って実体経済とかけ離れていく錬金術はもう通用しないように思えます。

p.161
132 役人や大臣の心得
<付記>
亀は亀甲を焼いて占うことだと、述べたが、これをもう少し詳しく書いておこう。これを実際に行うには、亀の甲らの裏側に穴を開け、そこに焼けた火鉢を当てると甲羅の表面に裂け目が生ずる。

その模様によって吉凶を判断する。「兆」しという文字は甲羅の裂け目の形を象った(かたどった)のだという。

兆-原因-結果。これを、天理として、人間の心理に結びつけ、いくたの堅牢術数が展開されたことは、古今東西の歴史が物語っている。

–>何気に甲羅をとられたカメはどうしたのだろう、すっぽんの、ごとく生き血を吸ったのか、普通に食したのか。占いのたびに恐怖が走る。(苦笑)

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