嚥下(えんげ)とは...

生活水準を表す指標ではありません。
それはエンゲル係数。笑)

人間の最後まで残る欲求はご存知でしょうか?

正解。食欲です。舞踏団 悪と善
もっともこの欲求がなくなると、血管を通じて、全身の細胞にエネルギーを送ることが出来なくなるので、当然、死滅の方向に向かいます。

やっかいなのは、嚥下障害
飲み込みが悪くなると、硬いものが食べられず、流動食のみになってしまうこと。当然、栄養が偏り、先ほどの悪循環になってしまいます。

さらには、先の記事で書いた誤嚥製肺炎問題もあります。

ウブドの踊り子

あらためて人間は口と腸の入り口と出口で、栄養の出し入れとともに、雑菌の監視と殺菌&洗浄を行っている大事な機関であることがわかります。

だからこそ、医療現場、まさに生身の人間対人間の、患者との切羽詰った現場があるのだと思い知らされます。

本人の口から食べさせたい。嚥下障害のある方など、こういうサポートされる方々は、ほんと立派だなぁと思うと同時に、患者や施術に合う商品をつくっていく必要があると考えさせられます。

特に、この4点は重要なポイントだと感じました。聖水をあびてトランス状態に

  1. 口腔バイオフィルムは複数の細菌の集団物。強固な力で付着する。
  2. バイオフィルムは内部に薬物が浸透しないという特性を持つため、歯や義歯表面の細菌を遊離させて除去するには、歯ブラシによる機械的清掃が必要不可欠である。
  3. 離れた細菌は、うがいや洗浄で口腔外へ排出されるか、嚥下で殺菌する。セルフケアが可能な場合は、「歯磨きして洗口(ブクブクうがい)」は必須。うがい困難な場合、歯磨き後に汚染物吸引が大切
  4. カンジダ菌や義歯の細かな傷、複雑な形態部分に入り込んだ汚れには、義歯洗浄剤を使用する。

引用元: ※一部抜粋して引用させて頂いています。
実践で身につく! 摂・嚥下障害へのアプローチ
~急性期から「食べたい」を支えるケアと技術

(株)学研メディカル秀潤社

監修
小山 珠美・芳村 直美
社会医療法人団 三思会 東名厚木病院
摂食嚥下療法部

<方針:思いの部分>
口から食べ続けることを支援するために、急性期での生命の危機を乗り越えた患者さんに生きる力を注ぎ、生活者としての希望の架け橋になります。

しかしながら、多くの医療・福祉の現場では、口から食べることへの課題が山積みしており、「もう一度食べられるようになりたい」「少しでいいから食べさせて欲しい」と懇願しても食べるチャンス与えるのが医療者なら、食べるチャンスを奪うのも医療者。

私たちは食べることを支援する実践者ですから、熱いパッションをもってアクションを起こし、スキルを持って口から食べたい と願い人たちの思いを実現していきたいものです。

 

最近の傾向

要介護4,5へのリハビリでは、医師の指示さえあれば、作業療法士、理学療法士、免疫療法士などによるガーゼでの嚥下訓練が出来る様です。同時に、器具も進化しています。飲み込み障害がある方や、粉薬のような粉末でも、飲み水なしで飲み込めるゼリーを封じ込めた簡易容器も開発されているようです。

いずれにせよ、結局、入れ歯洗浄液は大切ということですね。一方で、歯磨き行為や、入れ歯洗浄について。泡立ちや匂い、爽快感でごまかして、肝心の汚れが取れているのか、研磨剤で削り、菌が付着しやすくなっていないか、慎重に商品を選びたいものです。

 健康需要のニーズの高まりを感じる映像屋としては、怖いCGで警告をならすのもひとつでしょう。インプラントの問題もそうですが、もっと各々が知識を深くし、本気の歯医者や口腔ケアの関係者と組んで、もう一段階深く、社会問題に差し迫れればと思います。

 

 

嚥下とは(上記出版物より引用)

口から食べ続けることにより、唾液分泌や嚥下運動が促進され、能活動は活性化する。「ゴックン」という嚥下の行為は、脳からの複雑な神経系の命令系統で成り立っている。脳神経では主に、舌咽神経と迷走神経が関与しているが、口唇閉鎖や舌の挙上に必要な顔面神経、舌下神経障害も影響を及ぼしている。嚥下運動は認知機能低下や不良姿勢、不適切な食事形態、嗜好などにも影響を受けることにも留意する。

舞踏団 悪と善
※意識的な嚥下運動を高めるため、キシリトールやハチミツを唇に塗ってなめてもらうなど、の創意工夫が有効。

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