俳句を詠む時間が現代人にあるか?

春と冬に咲く二期咲きの強い寒牡丹は、見るだけでエネルギーをもらえるし、一般的に冬に見られることの多い冬牡丹と比べて、葉っぱもほとんどなく、花を支えている枝も細く、弱弱しいが、風に揺れて折れない柔軟性があって、双方の違いが見て取れます。

一方で、ビニール栽培で春だと思って花を咲かせた冬牡丹は、春の牡丹だから耐久性がないので、すぐに枯れてしまうといいます。まぁ温室のぬるま湯でなれきった人間を、いきなり世間に放ったらほとんどは、生きていけないでしょうから当然ですね。

簡単に花だけ色変えられる

とにかく本物の寒牡丹は、与謝野晶子さんや与謝野鉄幹さんが石光寺で句碑を残したように、感性のある人の心には響くようですが、なんちゃってカメラマンだと自然を理解しておらず、むしろ一斉に咲いていないと文句をいって、入山料返せ!と怒る人もいるぐらい、心根に差が開いてしまいます。(ビニール栽培は、人間の都合で一斉に咲かせられますからね)

いずれにせよ、今と昔を比べると、時間の流れ方がまったく違うわけで、良い俳句を思いつくほど、じっくり目の前の花や、自分の心に向き合う時間があった当時と比べるのは無理があります。2週間ぐらい前に京都紅葉探検で、芭蕉庵に行きましたが、古い庵(いおり)の建屋をぐるり見て、この場所に1年住めるかと聞かれたら、ゴーンさん風に、ノン!と即答できる自信があるだけに、10年以上前にテレビを捨てたといえど、現代人なヤワな人間側に寄っていることだけは間違いありません。(笑)

ということで昨日、石光寺さんでのヨガイベント後に、お庭を撮影した動画です。

コメントを残す