映像の案件の狭まりと広がり

現在の映像製作ビジネスはどう変わったかどんなニーズが増えているかを少しだけ触れてみたいと思います。自身が関わる小さな環境内だけですが。

 

従来の映像制作

というと映画やコンサート記録、ブライダルという特殊なジャンルを除けば、圧倒的に企業向けのVP製作が群を抜いていました。

これは商品ごとに発生し、さらに商品群を纏めたり、ユーザの声だったり派生して多くの製作物が発生しました。工場をいくつも全国に持つような企業の場合は、ロケ日数が増え、一千万円を超える案件はごろごろとしていたように思えます。

期末予算消化手段としては最適だったVP案件は、広告代理店含めて全国各地に製作会社が存在感の有無関係なく存在し、照明、音声、製作、撮影、監督、タレント、スタジオ、CGなど多くの人が関わる一大市場をみせていた時代がありました。

この1分ほどの音楽コンテンツのおかげで5時間分の閲覧がストップ

しかしVHSやDVD納品すれば終わりだった上記映像用途が、Web(Youtueb)や商談時にPCやスマホで見せられる気軽さになった今は、用途ありきでつくることが主になったため、予算も小ぶりに、場合によってはお客様が撮影するところまでカジュアル化した感じがあります。

これは企業が手数料2割ー5割とも言われる広告代理店に映像案件を頼む行為を辞めたこともあるし、機材が低価格化し、IT世代がどしどし入社して内製が可能になったことも多いと思います。

 

最近のトレンド?!

現在当方が最近受けているような映像のタイプは次に纏まるのではと思っています。まさにプロに頼む領域がシステム寄り、監督寄りになっているように思えます。

  • 特殊な技術が関わるような映像、または映像サービス
    例)ARやVRといった複合的に新しい知識やハード、ソフトが必要なジャンル
  • 営業部門など商売に直結する映像
    例)広報に作らせたCMなどの一部を身内で修正して使う映像
  • 企業のユーザ向けイベントなどの動画生中継
    Youtube Liveなど生で配信し、配信後も長期的に関係者閲覧や広報に繋がる映像。単なる配信ではなく、バックアップ手段必須のミスのない配信を求めるところもあり気が抜けない
  • 著作権ブロックされた該当音楽削除に、すでに16時間かかってるが終わらない

    カメラや映像を駆使したセミナーなどの機器構成セッティング 
    例)複数のPCや音声、カメラなどをセミナーで効率よくプロジェクターに映し出す。音声はキヤノンなどと言っておられず抜けやすいミニピンでも、HDMIでなくDsubでもたくましく提案する必要あり

  • 社内保有の大量の映像を整理、集約する機器一式サービス
    動画コンテンツの追加削除含めた動画運用管理システム(iPad等)、紛失管理
  • 周年記念動画
    100周年などの企業歴史集約した動画や、当日のエンドロール動画
  • アメーバーなどのネット番組づくり
    元TV局から移ってきたようなディレクターなどが新しい畑で、新しい番組づくりをする支援
  • ベンチャー企業の商品、サービスのPR、マニュアル映像
    短時間で仕上げてビジネスを加速させたい個人、企業など
  • 全国拠点にばらまく教育コンテンツ作り
    ビジュアルだけで完結するなど解りやすく、外国人でも理解しやすい動画マニュアル

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