牡丹と芍薬のハイブリット

ドクター中松のフロッピーディスクは世界を席巻しましたが、日本人がつくったにも関わらず海外から普及してきました。それは決して例外ではなく 無名の日本人が作ったものがどれだけ優れていても 官民含めて多くは それが理解できず、ましてや高評価になることは絶対にありえない というなんともお粗末&不思議な国を味わっています。

おそらくマーケティングに関する能力がない以前に、そもそも権威がなければ信じないお役人根性が心の奥底に根付いているのかもしれません。第三者のお墨付きをもらってこなければ話を聞かない的な。銀行はそれが原因で終わるでしょう。

世界では人気があるセレボの映像機器も、日本ではローランドに勝てない一方で、医療品や化粧品などの免許が必要な分野では、大手が圧倒的に強いし、同様、車業界では不正があってもチェックできない というか、チェックスルーでしょうから後でトラブルが湧いてくる。また助成金制度があったことすら本来必要な人たちには伝えず、創設する前から助成企業が決まっていて、偶然知って説明会のドアを開けたら驚かれたという出来レースも日常茶飯事(にちじょうちゃめしごと)。保健所の理美容店の感染症啓発やチェックもいい加減だし。失敗したときの責任を取らないで済むようになっている。

カメ

これは本来まともに機能すれば有効なはずの、日本型組織階層(下済み時代を経て、主任、課長、部長、室長・・・と一歩ずつ幹部への階段を上がり、稟議書もみんなでハンコをついて責任をシェアする)を持つ企業文化そのものの悪弊かもしれません。昔を考えれば軍隊、役所といったお国仕事にルーツがあり、特に現在は寺子屋が壊れて、偏差値社会が作った悪のように見えてしまいます。数値や権威あるものしか信じない。ノーベル文学賞スキャンダル “最高実力者”が女性18人に性的暴行疑惑は他国のものに思えない。

さらなるルーツは、村社会、いや島国社会、といった、そもそも新しいことしなくても食える、藩横並びの競争があまりないことや、他国から侵略されない安心が、保守的な考え方に至ってしまったのかもしれません。

そう考えると、明治維新で300年近く続いた徳川幕府が、ある種戊辰戦争一発で崩壊したことにも共通するかもしれません。旗本や御三家含めて家康に恩がある連中や、徳川本家そのものが強いものに巻かれに、自己保身に走った一方で、大鳥圭介榎本武揚のように、新参者が幕府を守るために最後まで戦った行為は 保身 対 志 の違いでしょう。

 

ハイブリッドになろう

まわりくどくなりましたが、久々の石光寺さんにお邪魔したのですが、今大流行りしかけている巨大で鮮やかな芍薬と牡丹を掛け合わせたハイブリッドは、アメリカから高額で買わされているようですが、本来は日本人が開発して日本では相手にされず、アメリカに持って行って 名実ともに花開いたようで、ほんと逆輸入に弱い日本を治さなければ、相手にふんどしを与えて、相手の土俵で、相手に投げ飛ばされる失態をし続けてしまうことになると思った次第です。

つまり まわりくどく書けば、偏差値ではなく、問題解決能力、一芸などのパラメーターを見る。幕末時代や維新後の明治政府のように、才能あるものが認められ、飛び級で上に上がる仕組みを作らなければ、また責任を取れる人間を育てなければ、日本資産が自国民が知らないところから流出し続け、国内では弱いものに強い人間がはびこる、ただの養鶏場(管理社会)になってしまうなぁと危惧した次第です。

TVでの囲い込みビジネスマーケットを崩壊させたYoutubeはある種 良い黒船かもしれませんが。オタクが増えて面白いコンテンツが出てきて直接金が得られる(笑)

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