世の中 生中継に向かってまっしぐら!

2017年ももう終わり、ふと世の中を俯瞰して眺めると、ゲーム業界雑誌社も、SNSベンダーも、Youtuberも目立ちたい個人も、リアルタイムメディアに向けてまっしぐらに進んでいるようです。

久々に買ったビデオサロンと週刊アスキーは中継が一部テーマ

久々に買ったビデオサロンと週刊アスキーは中継が一部テーマ

高解像度、高フレームレートのゲームをしながらその中身を、ローカルプレイ品質そのままでネット越えの閲覧者に対して配信しようとする流れは、既に映像マンが目の前の映像をスイッチしながら配信する行為をスペック上?超えているといえます。

なぜなら閲覧者とのコミュニケーションをする分、より高度・複雑になり、例えば、チャットの内容を音声で再生しながら、それに返答する行為は映像製作者でありつつ、ある種双方向サービスを自らの演出、行為で作り上げている演者でもあるからです。

じっくり撮影してテロップ含めてこだわった編集をしていたYoutuberさえも、アクセスを手っ取り早く稼ぎ、何よりも、凝った画面を作らなくても自分を映して、だらだらと話しをするだけで長時間の閲覧数を獲得できるこの手法は、やがてジャパネットたかたばりの、通販番組に化けていくことが予想されます。

結局、ビジネスはお困りごととそのハードやソフト、サービスを提供することで、対価を頂くだけなので、その手段とユーザとのコネクションががより直接的になるというだけで、やっていることは変わりありませんから。

写真 2017-12-20 20 03 07なんちゃってサラリーマン社長でなければ、恐らく企業が所有する最大のプレゼン者たるひとは、強い思いを持つ創業者に違いなく、創業社長によるエンドユーザへの(逆の意味での)トップセールスが一番有効なはずでしょう。

映画やアーカイブ系のコンテンツ以外は、ひょっとしたらそちらに一気に映る可能性まで見える中、そろそろ映像業者も生中継出来る体制にシフトしなければ、映像以外の経験を積んだ各業界のプロに、映像業務を取られてしまうのではと危惧します。

そういえばAppleも有名な映像監督に独自の映画?コンテンツ作りを発注しましたし、まさにこれからは企業が映画など独自コンテンツ作りで自社ユーザに世界観を共有しつつ絆をつくる、新しい時代を模索する時代なのでしょう。世の中みんながカメラマンであり生中継配信者になる中で、どの企業がどんな映像を作っていくのか、また新時代に生中継を使ってどんなサービスが生まれていくのか楽しみだったりします。クローズドマーケットでお金が流れる時代を政府は危惧するでしょうが(笑)。いずれにせよ我々はそのための準備をしておくべきでしょうね。

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