今年3月に、とある企業の社内教育向けに、DVDマスターを制作させて頂きました。納品終了後に、その受注元が近々 近所に越してくるとのことで、落ち着いたらぜひ遊びにおいで とのことでしたので、先日訪問。不思議な体験をしました。
ある方を介して紹介された制作会社の部屋。
30年以上映像を手がけ、映画はやっていないがフィルムの見積もりもやっていたそうだ。
しかも顧客の収録テープやマスターテープの大きな山が、戸棚10個ぐらい、その中身すべてを占領していた。けっして大げさではなく、部屋の4割を占めていただろうか。
昔の映像テープは特に大きかったし、それを所有する義務も終えたものまで、クライアントが万が一あの映像と言われた時用に全て保管する。多少、DVD化して減らしたとのことですが、映像制作会社の鏡のような精神だ。そこに訪問し、雑談 5分と経たないうちに制作会社の電話が鳴る。
すごい剣幕で相手は話しているようで、それを抑えようとする制作会社社長。すると、私の名前が飛び出し、電話の主に伝えた。
10分後、その電話の主はやってきた。なんと不思議なことに、言い合わせたかのように、まさにこの制作会社を紹介した方だった。紹介者と私の3人の空間になった。
紹介者はのっけから、どうもお怒りのようで、あせっているようで、トラブルのようで、到着した途端、私は無視され(飲み物だけあてがわれ)、2人はなにやら先ほどの剣幕での口論が復活している。
20分ほどして、疲れたのか、ようやくひと段落した際に、私が紹介者に言った。
今、思い出したんですが、半年前に、あなたに何かお借りしているような気がします。
えっ何を?
DVD。2014年度版とか書いていました。
えっ なんでそんなところにあるの? いやいやあんたに貸してたんか。
今のトラブルの元はそれやん!急いで もってきて!! なんや 問題解決や!!
...偶然というか、不思議というか
絶対に会うようになっていたのかと恐ろしくなった。
しかも現地には徒歩3分なところなので、もうダッシュして、お詫びして、届けに上がったのはいうまでもありません。みなさん、何気に借りたものを持っていませんか?
さらに、ビジネスをストップさせるきっかけをあなたが握っていたとしたら・・・・・
DVDマスター制作の詳細もともとは、突貫仕事で、納期がなくて、困っている人がいると紹介され、大事な友人なのでなんとか電話して、助けてもらえないだろうか との相談がきっかけ。 すぐさま、教わった携帯電話に連絡し、事情を聞くと、ボタン侍(笑)のようなメニューでとても民間市販のオーサリングでは出来ない。しかも、複雑に各映像がからみあっていて、階層も単純ではなさそうだ。 それでもお世話になっている方だったので、シナリストを扱うだろう複製もやる映像制作会社に電話。この短納期でのサポートが出来るか、相談したところ運よく、翌日からの3日間だけなら専任で対応できるとのこと。その体制まで固めて、請け負うことにした。 まぁ現地に行って驚いたのは、PCでの複雑な操作を大型カメラで撮影し、さらに編集機も持込み、お客さんと制作会社が必死になって、流れ作業をこなしている感じ。 しかもDVDが最終ソースながら、HDVでの収録で、プロジェクターに投影した映像を撮影している。 うーん、驚き! 本当は、PCから出力した映像を直接ハイビジョンのファイル記録し、再生がWindows7以降のPCだけなら、CADの精細な画面もつぶれず、高解像度でDVD媒体に保管できるのに...思わず持ち込みのPCで、制作会社の担当者に小声で話した。 が、ワークフローを今さら変えられないとのことで、アナログのノスタルジックなノイズと変換でつぶれる画面に目をつぶりながら、自身の作業に徹したのだった。その後も修正など大変だったが、なんとかPowerPointで作られた絡み合ったメニューをシンプルに合理化し、マスター化が出来たのだった。 |